あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
「でも…宙さんが本社に異動になって、私が社員証を作った時…
高校で大人気だったバスケ部キャプテンの澄川先輩と受付で対応した宙さんはかなり印象が違ったので、同姓同名の別人だと思ってました。」

「そうだな、あの頃よりかなりひねくれたし、女性不信になったオレに変な女ばかり寄ってくるから心が冷たくなったと思う。
日本に居たくなくて、大学はアメリカへ留学したんだ。
君にだってストーカーと間違えて怒鳴っただろ?」

「そうでしたね…かなり怒ってましたもんね。
昔、何か辛い出来事があったんですか?」

「うん……今でもかなりのトラウマになってる」

「じゃあ、私と関わりたくないのに無理させているんですね……ご迷惑ばかりかけてすみません」と凛が謝ると

「君と関わりたくないとか、無理してるって事は絶対にないから!」と凛の方を向いて真剣に語った宙。
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