あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
まだ鼻をすすっている凛から体を離した宙。
宙も泣いたのかテーブルにあったティッシュの箱を持ち、ティッシュを取り出して目を拭いた。
「君もどうぞ…」と箱を凛にも渡した。

凛は思いっきり鼻をかんだ。

まさか大胆に凛が鼻をかむとは思わなかった宙は、大爆笑!
「ハハハ!凛って最高だわ! この嫌な雰囲気がどっかへ飛んでったもん。ハハハ」

と笑っている宙に、「だって〜」とまた鼻をかんだ凛。
アレ?今、私の事呼び捨てした?

呼び捨てにされて宙との距離が近づいたと感じたし、私には警戒心が無いって言ってたから、大笑いしてる姿が宙さんの本当の姿なんだと安心した凛だった。

「やべぇ〜笑いすぎて涙が出てきたわ〜ククク。」とまたティッシュで目を吹いている。
「ヒドイ!! 笑い過ぎ!宙さん」

「ゴメン、ゴメン。」と言いながらまだ笑っていた。

その後、宙さんは雨が小降りになったのを確認してお隣りへ帰っていった。
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