あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
サングラスをかけていてもイケメン全開の宙。
“やっぱりカッコいいなぁ”と凛はドキドキしていた。

砂浜をゆっくり歩いていると貝殻がたくさんあり、凛はかがんで拾う。

ちょっと先に歩いていた宙が振り返ると凛がかがんで貝殻を拾っている姿があった。
凛の側に戻り、宙もかがんで貝殻を拾う。

”子供の頃オレもバケツにたくさん拾って、両親に見せたなぁ。”
凛となら親になった自分も思い描けると思った宙。
やっぱり、好きだと思う気持ちを告白しようと宙は決意した。

「あ、ごめんなさい。綺麗な貝殻がたくさんあったから拾ってました」と笑顔で桜色の貝殻や白い貝殻を手のひらにのせて宙に見せた凛。バックからティシュを出して宙の分も包んでバックにそぅ〜と入れた。

「駐車場からかなり歩いたからそろそろ戻ろうか」

「あ、本当だ〜知らないうちにかなり歩いてたんですね」

駐車場に戻り、足の砂をはらって靴を履き車に乗り込んだ、途中の道の駅でアイスを食べたりし観光名所も2カ所巡った。

帰りの車で凛はウトウト寝てた。そんな凛の姿も愛おしく感じた宙。
さっき、雑貨屋で可愛いと指輪を嵌めた凛だったが『ちょっと高いなぁ』と呟き、買わずに元に戻していた。

それをオレは凛にわからないように買った。
これから行くレストランで告白してオレの恋人になったらプレゼントするつもりでいる。
どうなるかわからないけど、告白はするつもりでいる宙だった。
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