あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
その後、宙さんから家族の話しがあった。

会長がお爺さんで社長が叔父さん…
マスターは社長の息子で社長秘書も社長の娘さんで、ご主人が秘書室長……

「じゃあ、宙さんは創業者一族の御曹司……なんですか?」

「うんまあ〜そうなるかな。
そして春から秘書室に入って経営を勉強予定なんだよな〜」

「え?じゃあ……ゆくゆくは経営陣に?」

「爺ちゃんにはそう言われてる。」

「……」凛はまさか宙が創業者一族だとは思っていなかったので、戸惑っている。

「凛、大丈夫か? こんなオレならイヤか?」

「宙さんの事は好きです。でも私が一族の方々に受け入れていただけるか心配です…」

「ああ、親戚? 皆んな良い人たちだよ。マスターである仁君だって凛と仲良しじゃん」

「あ、マスターが社長の息子さんなんですね! ビックリです…確かにマスターはいい方です」

「仁君なんか10歳若かったら凛を口説いてたって言ってるくらい凛を気に入ってるし」

「信じられません……」

「オレはさ〜、オレ達2人が信じ合ってるって事が大事だと思う。」

「そうですね。わかりました!私も覚悟します。はい」

「それと…トムとお袋にはオレ達が付き合う事になったって話しをしても良い?
今後の事もあるし…」

「ハイ。もちろん大丈夫です。私も美咲には私達の話しをしても良いですか?」

「あ、同期の中島さんだっけ?一番の友達って言ってたもんな。他言無用でお願いしておいてね」

「はい。そうします。明日マンションに呼んで話しをします。美咲はこのマンションの事も知らないので…」

「わかった。」
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