あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
車は、マンションの地下駐車場に到着した。

宙が凛の方を向き
「菊池さん、これからはプライベートの時は呼び捨てで凛って呼ぶな。凛もオレを呼び捨てにしてよ」

「よ、呼び捨てなんてできません!私は今まで通り宙さんって呼びます」と焦っている凛の頬へ宙はキスをした。

「え!宙さん?」

「ククク。今夜はオレの部屋に連れて帰りたいけど、今日は止めておく。
でも次は覚悟しておいて。さぁ降りるぞ」

「あ、はい」とエレベーターで部屋に戻る。ドアの前で
「また明日メールするな。今日は楽しかったおやすみ 凛」

「私もすごく楽しかったです。
お食事も美味しかったしご馳走様でした。
明日、メール待ってますね。おやすみなさい 宙さん」

と言って2人はそれぞれの部屋に帰った。

凛は玄関に入りヘナヘナと座り込んだ。

私、宙さんの恋人?彼女?になったんだよね〜……
しかも高校の頃、憧れの先輩で…
その上、わが社の創業者一族……

あ、美咲に電話!電話!

美咲には、いろいろとあって引越したので、たくさん話を聞いて欲しいからマンションへ遊びに来てと伝えると

「え〜〜! 引越した?? 凛、一体何があったの? 行く!明日行く!」と言ってくれたので、最寄りの駅に10時待ち合わせの約束をした。
< 99 / 130 >

この作品をシェア

pagetop