私に三次元の恋なんてありえない

「ねぇ、昨日から思ってたけどさ…先輩ってもしかして……恋愛経験ない?」



かっ…勘づかれていた!!



「そうですよ!彼氏なんて生まれこのかた出来たことないよ!!」



「ふはっはっ、それ、めっちゃ嬉しいかも」



「え?」



「俺が先輩のはじめてってことでしょ?」



「…私まだ五十嵐くんのこと好きになってません!」



「まだってことは可能性あるってこと?」



「ちっ、違っ!!」



「絶対好きにさせるから」



「!?……絶対好きにならないから!!///」


そう言って早歩きをした。
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