私に三次元の恋なんてありえない
すごい……2人とも
「小野坂……粘ってる…」
「……」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁは」
どうしてだろう…
私の学年が勝って欲しいから小野坂を応援したいに
同じくらい……五十嵐くんも応援したい!!
「……五十嵐くん!!!!!」
ゴール目前、私は無意識に彼の名前を叫んでいた。