夢のおわり、君とはじめる恋の続き
Prologue 〜夢のはじまり〜
キーンコーンカーンコーン。

キーンコーンカーンコーン…。



遠くからチャイムの音が聞こえてきた。


これは下校時刻を知らせるチャイムだろうか。


それなら早く帰らないと、先生に怒られてしまうかもしれない。



「え…?」



それなのに、どうして私は宙に舞ってなんかいるのだろう?


全てがまるでスローモーションかのように、くっきりとはっきりと目に映る。


咄嗟に伸ばした手は、何も掴むことなく空を切っただけだった。



ふと最後に見えたのは…一体なんだったんだっけ。
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