夢のおわり、君とはじめる恋の続き
「え?」



鏡を指差す私に長濱くんのお母さんは怪訝そうに首を傾げるだけだ。


いやいやいや。なんで私が長濱くんになっちゃってるの!?



「寝ぼけてるの?朝早くから会議あるから先行くわね」


「え、あ、ちが…」



洗面所に取り残され、一人で鏡に映る長濱くんの姿をまじまじと見つめる。


…そうか、わかった。



「これは夢だ」



そう思えば全てが納得いく。


普通に考えて寝て起きて長濱くんになっていたなんて、そんなの夢の中でしか起きないだろう。
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