夢のおわり、君とはじめる恋の続き
「お、俺、用事思い出したから先行く…!」


「え?あ、ちょ、瑠夏?」



呼び止める声に聞こえないふりをして、そそくさと逃げるように廊下を歩いていく。


教室に行く気にもなれず、とりあえず人気の少ない中庭のベンチに腰掛ける。



「ねえ、あれ。瑠夏くんじゃない?」


「きゃー本当だ!朝から見れるなんてラッキーだね」



ただ座っているだけなのに渡り廊下を通る女子達からの熱い視線をびしびしと感じ、それだけで気疲れしてしまう。



「るーか。何してんの?」


「え?」



甘い香水の匂いを漂せながら、きれいに巻いたくるくるの髪の毛を揺らして可愛い女の子が隣に座ってきた。
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