夢のおわり、君とはじめる恋の続き
…そうだ、思い出した。


さっきの赤髪の人も、この髪の毛くるくるのとても可愛い女の子も、みんな普段長濱くんの周りにいるキラキラとした人たちだ。


すごいな長濱くんは。こんな人たちに囲まれて緊張しないのだろうか。



「聞いてる、瑠夏?」


「え、あ、なんだっけ…」


「だから今日の放課後、デートしようよって。私たち付き合ってるでしょ?」


「…へ?」



遠くからチャイムの音が聞こえてきて、ハッと我に返る。



「予鈴鳴ったし、戻んないと…」


「あ、待ってよ瑠夏ー」



えええ、待って待って。長濱くんって、彼女いたんだ…。
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