夢のおわり、君とはじめる恋の続き
動揺を悟られないようにしながらもスタスタと廊下を歩いていく。



「もー瑠夏、歩くのはやーい」



腕にしがみつきながらむぅと頬を膨らませている女の子をちらりと見下ろす。


しかも、こんなに可愛い女の子と。



今まで告白をして振られたと言っている女の子を何度も見てきたため、そんな長濱くんに特定の彼女がいたと知り少しびっくりだ。


まあこれだけ可愛くて愛嬌もある子だったら、彼女に選んでもおかしくないか。



「瑠夏、放課後約束だよー?」


「え、あー…」



返事をする前に女の子は教室に入っていって、自分の席に行ってしまった。



「何が約束なの?」
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