夢のおわり、君とはじめる恋の続き
お互いになりきると言ったはいいものの、長濱くんのことよく知らないんだよね…。


教えてもらった情報だけじゃなんとも…。



「なあ、俺ってどんなやつ?」


「「は?」」



迫り来る文化祭の準備として、板にペンキを塗っていた深亜ちゃんと優吾くんが仲良く口を揃えて顔を上げた。



「ボーとしてたかと思ったら、今度はなに?」


「あ、いや、別に深い意味とかはないんだけど…。二人から見た俺ってどんなやつかふと気になって…?」



う…っ、さすがに無理あるよなぁ…。


二人は怪訝な顔をしながらも、うーんと考え始めてくれた。



「無愛想?が一番しっくりくるというか、どんな美女に迫られても顔色一つ変えねぇし、心開いたやつくらいにしかそもそも返事もしないとことか冷たいやつだなって思うよ。瑠夏って基本的になんでも完璧だけど人としての能力が欠けてるよなぁ。もっと愛想よくしてもいいのに」
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