夢のおわり、君とはじめる恋の続き
きっとこうやってはっきり断ってるんだろうな。



「でも、気持ちは嬉しかった。ありがとう」


「え…っ、う、ううん…!」



女の先輩はぽーっとまだ頬を赤ながら、慌てたように行ってしまった。



「…なに今の。俺はあんなこと言わないんだけど」



振り向くと、腕を組んで睨みつけてくる私の姿をした長濱くんがそこに立っていた。



「そうだろうけど、勇気を出して告白してくれた女の子の気持ちを冷たく突き放すだけじゃかわいそうだと思って…」


「勝手なことするな。俺はそれでいいんだよ。どうせあいつらだって俺のことを“完璧男子”って目でしか見てないんだから。…それに、俺は誰とも付き合わない。だから冷たくていいんだよ」


「なん…」


「凪咲ー。備品取りに行くなら、こっちだよー」
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