夢のおわり、君とはじめる恋の続き
本当にみんなは長濱くんの外見しか見てないんだ…。


なんでも完璧。イケメン。だからみんなは長濱くんのことが好きなんだ。



なんかそれって、すごく虚しいし悲しい。


長濱くんはこんな毎日が嫌にならないのかな…?





「…は、間違えた」



ボーと歩いていたから、うっかり間違えて長濱くんの家ではなく自分の家に帰ってきてしまった。


長濱くんの家は私の家の割と近くのマンションで、ここから歩いて二十分くらいだ。


その途中には私のバイト先もある。



「…ついでだし、ちょっと様子見てこようかな」



外からカフェの中を覗こうとするが、暗めのステンドガラスが使われているため、中はあまりよく見えない。
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