夢のおわり、君とはじめる恋の続き
「本当、長濱くんと入れ替わるようになってからろくなことないよ。晴翔くんとは仲良くないんだよね?顔合わせるたびに睨まれて肩身狭いんだけど」


「晴翔とは…もう数年くらいまともに口聞いてないから。あっちも俺のこと嫌いだろうし、下手に関わんなくていい」


「兄弟ってそんなものなの?私はいないからわかんないけど、そこまで仲悪いのって何か理由が…」


「おまえには関係ないだろ」



きっぱりと拒絶をされ、それ以上何も聞けるわけもなく口を閉ざす。



長濱くんのことは相変わらずよくわからないけど、なぜか絶対に人を近づけようとしない人なんだってことは薄々わかってきた。


少し踏み込もうとしただけですぐに拒絶して壁を何枚も作ってくる。そんな人。





「凪咲ちゃん、昨日は助かったよ。ありがとうね」


「…え?」



いつも通りエプロンをつけながら誠也さんに軽く挨拶をしようと表に出ると、突然そんなことを言われた。
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