夢のおわり、君とはじめる恋の続き
彼の周りにいる生徒も一際目を惹く男女ばかりで、あそこだけキラキラと眩しく輝いている。


茉弥たちのような長濱くんと違うクラスの女子達は、登校してきたり教室移動でクラスの前を通ったりする時など、長濱くんを少しでも見ようといつだって必死なのだ。



「はー今日も実にかっこよかったねー。目の保養だよほんと」


「そう?たしかにかっこいいとは思うけど…そんなきゃあきゃあ騒ぐほどのことではないでしょ」


「凪咲は相変わらずブレないねー。まあ近くに太陽先輩みたいなイケメンがいれば、そりゃ耐性もつくわ」


「何それ。別にそんなんじゃないよ」



ただみんながそんなに騒ぐ理由がわからないだけだ。



長濱くんみたいな人とはきっとこの先一生関わることはないだろう。


住む世界が違いすぎるから。だから、騒ぐだけ虚しいだけだ。





「お待たせいたしました。こちら、ご注文のカラメルプリンとロイヤルミルクティーです」
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