夢のおわり、君とはじめる恋の続き
「な、勝手に何して…」


「ほら、赤くなってる!祐介先輩とぶつかった時に怪我したんでしょ」



真っ赤に腫れている肩に、さすがの長濱くんも痛くなってきたのか顔を少し歪めた。


戸棚から湿布を出して裏側のテープを剥がす。



「で?なんで急にあんなことしたの。わざわざ自分から面倒事に突っ込んでいくようなタイプじゃないくせに」


「…別に。おまえが頼ろうとしないからだろ」


「…は?」



長濱くんの肩に湿布を貼り途中なまま、思わず手を止めてしまう。



「面倒なことに巻き込むなとは言ったけど、頼るなとは言っていない。おまえが一人で抱え込んだりなんてするから、周りからは最近大丈夫かと気を遣われたりおまえは元気がなかったりとそっちの方が面倒だ。俺の体でもあるんだから、素直に助けてって言えばいいだろ」


「な…っ、何その言い方。私だって…私の気持ちなんてわからなかったくせにぃーっ」
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