甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
「裸を見られることに慣れてないみたいで、安心したんです」

「何それ?」

「先輩が遊び女じゃないとは信じてましたけど…僕が嫉妬深いのは知ってるでしょう?」

森川が、私の過去に拘っているのは知っているから、敢えて過去の恋については一切言わないようにしているのに、森川は、さりげなく探ってくることがある。

やはり、男心はわからない。

私は本来、束縛をかなり嫌うタイプだ。

だから、森川にとっては禁句である“歴代彼氏”に、妙な嫉妬や束縛をされたなら、きっと、その場で別れていたと思う。

森川のヤキモチや、まわりくどい探りに対して、めんどくさいなぁ…と全く思わない訳ではない。

しかし、さほど気にならないのは、彼が年下だからなのか、それとも痘痕も靨になるほど、私のほうが惚れてしまっているからなのか。

どちらでもいいか…互いに幸せなのだから。
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