甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
今夜、どう振る舞うかは決められずじまいだったが、ここは自然に任せるのがいいだろう。

ワインをグイッと飲み干してしまった森川。

くどいようだが、森川は本当にかなりの下戸である。

以前、カラオケで私が飲んでいた青リンゴサワーを、森川も飲んでみたいと言うので渡したら、ほんの一口でゆでダコのようになってしまった。

そんな森川なのに、一気にワインを飲み干して大丈夫だろうか?

「ねぇ、森川…ここらでやめておきなよ」

「先輩は、酔ってないんですか?」

「うん。私はどれだけ飲んでも酔えないけど、森川は気を付けないと」

「あ、なんか子供扱い!」

「そうじゃないでしょ、体質の問題だし」

「じゅるいなぁ、しぇんぱい、おとなぶっちゃってぇ…」

あ、早くもマズそうだ。

「森川、呂律が回ってないから。これ以上は本当にダメだよ!」
< 14 / 46 >

この作品をシェア

pagetop