甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
「はぁーい!もぅすっかり、リラーックスしちゃってましゅから…」

もはや、リラックスの問題ではないような…。

昼間はギラギラ、ギンギラギンだった眼差しも、今はすっかりトロンとして、かなり眠そうだ。

「吐き気は大丈夫?」

「らいじょーぶでし…」

「…森川、もうベッドに行った方がいいよ」

「らめですよ、しぇんぱいのほうから誘っちゃ…」

座椅子に凭れたまま、森川の眼は、殆ど閉じかけている。

「そうじゃなくて、このまま寝たら湯冷めするでしょ」

「まだ…寝ましぇんよ、夜はこれから…」

「だから、寝るならベッド行かないと」

「ん…」

「森川ってば」

ダメだ…ついに寝息をたて始めた森川。

風邪を引かれても困るので、私は自分より遥かにデカい森川を洋室まで引きずって、何とか無事、ベッドに寝かせた。

森川は長身で筋肉質だから、意外と重たい。
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