甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
「いくらアルコールの力を借りたとは言っても、まさかこんな前後不覚になるとは思わなくて…。男として最低なのは百も承知です。せめて先輩だけでも満足してくれてたなら、まだ救いはありますけど…。でも、ここはハッキリ本音を言ってください!」

とんでもない勘違いをしているようで、思わず吹き出してしまった。

「森川、何も覚えてないんだ?」

「はい…本当に申し訳ないんですけど…」

ケタケタ笑う私に、

「え…?まさか、何もなかったんですか?」

ワイン一杯で潰れた森川を、私がベッドまで引き摺っていき、ベッドに寝かせた事実を告げると、彼は頭を抱えて、

「そんな…先輩!ごめんなさいっ!!」

ここから、冒頭の謝罪連発へと戻るわけである…。


何やら、かなり落ち込んだ森川に、

「心配だから、私が運転するよ。早めにチェックアウトして、帰りにあちこち寄ろう?」
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