甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
そう告げると、

「本当ですか?僕、あんな失態やらかしたのに…」

また謝罪が始まったので、

「だから、いいんだってば。でも、私の居ない場所では呑まないでね」

「それは勿論です」

「酔っ払って記憶なくしちゃったら、実際は何もなくても、あったってことにされて、責任取れ!って迫ってくる子が居るかもしれないよ?」

本当は、そんなことまで考えては居ないが、森川にとってのツボが少しずつ判ってきたので、敢えてそう言ってみた私は意地悪だろうか。

「そうですよね…そんなこと、絶対あっちゃいけませんからね!僕は、先輩を悲しませるようなことだけはしないって、再会した頃から決めてたので」

相変わらず、全く飾らないストレートな発言にキュンとくる。

「なかなか丸1日は一緒に過ごせないけど、心はいつも傍にいるからね…」

私まで、ガラにもないことを言ってしまった。
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