甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
「僕は、先輩が行かないなら、行きませんよ」

「そんな…遠慮しないで行ってきてよ」

「じゃあ、先輩がさっき言った通り、本音をハッキリ言います。僕は、先輩と一緒に行きたいです」

私らしくない気もするが、どう答えるべきか判らなくなってしまった。

「先輩。前にも言ったと思いますけど、僕だけでなく、部員の皆も先輩のことを好きでしたよ。騙されたと思って、行ってみませんか?」

きっと、私が行かなければ、森川も遠慮して行かないのだろう。

周りが私を嫌っては居なかったという、森川の言葉を信じたくて、行ってみるのもアリかもしれないと思えた。

「わかった。もし途中でしんどくなったら、何か理由つけて帰ればいいしね」

「そうですよ、それぐらい気楽に行けばいいんですって。帰りたくなったら、送りますから」
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