甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
彼女らに気を取られすぎて、一緒なのをすっかり忘れてしまっていた森川が、

「だから言ったでしょう?誰も先輩のこと、嫌ってなんかないって」

後輩のくせに、私の頭をポンポンしながら言う。

「ちょっと…!人前でそういうことするのは…」

私が抗議していると、

「リカがキツいのなんのってことは全く気にしてなかったけど。それより、3人で好きな人の暴露大会してた時、リカは好きな人なんていないって言ってたのに、実は嘘だったってことのほうが、なんかズルだよねぇ?」

エリコがいたずらっぽくミドリに言う。

「そうだよ。私たちは正直に打ち明けたのに。しかも、森川のことは嫌いだって言ってたのに、本当は好きだったの?」

「いやいや!森川のことは大っ嫌いだったよ!ホント、嘘じゃないってば!」

ミドリの問いに即答すると、

「ちょっと先輩…。それ、傷つくんですけど」
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