甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)
素直でストレートな森川は、私よりずっと芯が強い人だと思う。

私は、男に頼るとか、ついていくとか、そういう考え方は好きになれない。

しかし、ひたすら己の弱さを誤魔化し続けるのもどうなのだろう?

好きな人の前では、いつだってあるがままで居たいのに。

「森川…私、いつかは白髪だらけになるんだよ?」

「そしたら、また染めればいいじゃないですか」

「あ、そうか。じゃなくて!今はまだ、すっぴんもピチピチだけど、そのうち、シミやシワも出てきて、顔も体も弛む…そんな私になっても、大切に想ってくれるの?」

「それはお互い様ですから。先輩のこと、ルックスで好きになったというより、自分でもよくわからない何かに惹き付けられて、しつこく想い続けてきたんです。だから、これからもしつこく想い続けますよ」
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