甘く熱い蜜月(続・OMENS OF LOVE)

後日、私は森川へのプレゼントを探しに出掛けた。

スタイルのいい森川は、シンプルな服が似合うから、白いセーターあたりが無難かなと思いながら。

ところが、売り場を見ていると、ついつい、自分好みの迷彩柄や原色、髑髏マーク入りの服のほうに吸い寄せられてしまう。

そうだ。

森川はベタなことが好きそうだから、普段、私が着ているような服をあげてみたらどうだろう。

完全なペアルックでは、あまりにもダサいので、系統は同じだけれど、全く一緒ではないもの。

私は迷わず、迷彩柄に髑髏マークがど真ん中についた服をレジに持っていき、

「あ、これ誕生日プレゼント用にラッピングしてください」

そう言った時、店員さんの笑顔が引きつって見えたのは気のせいだろうか。