君のせいで乱される!
一日の始まり【麻矢サイド】
  おおみやまや
私は、大宮 麻矢。

「麻矢~!助けてー!」

「どうしたの?」


「テストのて、点数が!」

早口すぎてよく聞こえないからしっかりしゃべってほしい。
     おとは
このこは、乙葉。

勉強が苦手。

いつも私にすりついてくる。

「本当?じゃあ、見せてみて!」

「ぅ、うぐ!わ、分かりました…。」

ありゃ~。

すごいね………いろんな意味で。

国語72、数学54、英語60、理科49、
悲惨だ。

「うーんとね………」

教えてあげていたらホームルームになっていた。

「ありがとうっ!バイバーイ」

にこにこと顔面に笑顔を張り付ける。

うげ……疲れた。

コホッコホッ………

なんか、風邪気味かも。

まあ、いいや。

……視線を感じる。

誰が見てる?

こっちを見るな!

私は、後ろから二番目で窓際だぞ!

後ろを向くな!!

前を向け!

誰が見てんだよ!

周りを見てみると「あいつ」が見ていた。

おい。とでもいいたげそうだ。
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