大切な瞬間

男の人にこんなにそっけなくされたのは初めてだった。
というかむしろ
あたしがそっけない態度をとるほぅが多かった。
だからあたしはすごく悔しかった。
心の中で｢あたしに絶対に夢中にしてやる！！｣
そうひそかに意気込んでたまさか自分の方が夢中になるなるんて知らずに…




｢松元さんって今大学生なんですか？｣
あたしは満面の笑みで喋りかけた。
でも…




返ってきた返事は、



｢あぁ、うん｣


それだけだった。




こいつあたしの事なめてる！？
でもこいつの事落としてやるって思ったからにはこんな事でめげてられない！
あたしはまた満面の笑顔で質問した。



｢松元さんってここのバイト長いんですか？｣



返事はまたしても






｢あぁ、うん。｣







だった。




さすがのあたしでも
ここまで会話にならないのは初めてだった。