彼女がいなくなった冬
「諦めるの?」



「……僕は、小説家に向いてないんだよ」



「なにいってるの!!!」


彼女は僕の頬をギュッと手で包む



「暉君には、まだ未来があるでしょ?だったら頑張って!!そんな簡単に諦めないで!!……向いてないって悟るのは、もうちょっとだけ後でもいいでしょ」



そうだ。

なんだ、そうじゃん

向いてないって悟るのは、もう少し頑張ってからでもいいはず…
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