彼女がいなくなった冬

片岡暉(かたおかあきら)24歳。


職業はほぼ無職。売れない小説家。



「……あの!!これ、落としましたよ!!」


振り返ると、そこには綺麗な女の人がいた。


僕はしばらく見とれてしまっていた。



「……あの、どうかしました?」



僕は今日、初めて、一目惚れをした…。



「あの!!!」



「あっ、ごめっ、ごめんなさい!ありがとうございます」



「よかった早く気づいて……」


僕は何を話していいか分からなかった。


しばらく沈黙が流れたあと、女の人が口を開いた。



「えっと、じゃあまた」



「待って!!!!!」
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