ギャップ男子超短編×3

クール×デレ

「興味無い」



「可愛くない」



「別に」



私の隣の席の彼は、とっても無愛想でクール。



特に女の子には関心がひとつも無くて、たまに少し酷いことも言う。



だけど私は彼が気になって仕方がない。



冷たいなぁ、と思いながらも私は、彼を横目で見つめて勝手にドキドキと胸を鳴らす。



私、莉奈。



どこにでもいる普通の中学二年生。



隣の席のイケメンは、中学校に入ってから出会った雪城くん。



「雪城くんー」



「なんだよ」



「別に」



「は?」



「雪城くんの真似!」



ふふふっ、と私が笑うと君は。



「なんだそれ。可愛いな」



……と、語尾だけ小さくデレデレの言葉が出る。



その笑顔とふいに投げられた言葉に私は、いつも通り心を撃ち抜かれた。
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