怖そうな彼は実はとってもかわいい
驚きでビクッと肩が震えた。




だって、だって、この声って…




ぎこちなく振り返ると、私の予想通り、矢熊くんが立っていた。




「あんた、一昨日の…だよな?」




ぎゃー!!



ほ、ほんとに矢熊くんだ!話しかけられた!




一昨日、話しはしたものの、やっぱり学校で見る矢熊くんは少し怖いし、何より話しかけられるとは思ってなかった。




「は、はい…そうです、一昨日のものです…」




小さい声で呟く。



すると、矢熊くんの顔が近付いてきた。



え!!な、なに!?



私がドキドキしてると、矢熊くんは私の耳元でボソッと



「昼休み、裏庭来てくんない?」



と、言った。
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