繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
エピローグ:今からは幸せを噛み締めて
「脱がしても?」
今度は待ってくれるらしく、じっと彼の真っ赤な瞳が私を見つめる。
赤く揺らめく彼の瞳に劣情を孕み、どきりと胸が跳ねた。
私がこくりと頷くと、彼の喉が上下する。
その様子にすらときめいてしまうなんて、私はどうやら末期らしい。
(知ってたけど)
だって何があってもずっと彼だけを想っていたのだ。
そして彼も私を想い、だからこそ自分に私の痛みを移す魔法をかけている……と、そこまで考えハタ、とあることに気付く。
「テオドル、私へかけた魔法を解いて欲しいの」
「かけた魔法?」
「そう。痛みを貴方に移す魔法」
私の言葉を聞き、テオドルが怪訝そうな顔をする。
きっと彼はこれからも私の痛みを肩代わりするつもりだったのだろうが、どうしても今だけは痛みを譲る訳にはいかない。
「貴方とはじめて繋がる痛みは、私自身で感じたいわ」
「……っ!」
「その痛みは私のものよ。だから、お願い」
「わ、かりました」
こほんと小さく咳払いしたテオドルの頬がじわりと赤く染まっている。
そんな彼が愛おしくて堪らない。
彼にそっと手を握られると、繋いだ手が一瞬熱くなった。
今度は待ってくれるらしく、じっと彼の真っ赤な瞳が私を見つめる。
赤く揺らめく彼の瞳に劣情を孕み、どきりと胸が跳ねた。
私がこくりと頷くと、彼の喉が上下する。
その様子にすらときめいてしまうなんて、私はどうやら末期らしい。
(知ってたけど)
だって何があってもずっと彼だけを想っていたのだ。
そして彼も私を想い、だからこそ自分に私の痛みを移す魔法をかけている……と、そこまで考えハタ、とあることに気付く。
「テオドル、私へかけた魔法を解いて欲しいの」
「かけた魔法?」
「そう。痛みを貴方に移す魔法」
私の言葉を聞き、テオドルが怪訝そうな顔をする。
きっと彼はこれからも私の痛みを肩代わりするつもりだったのだろうが、どうしても今だけは痛みを譲る訳にはいかない。
「貴方とはじめて繋がる痛みは、私自身で感じたいわ」
「……っ!」
「その痛みは私のものよ。だから、お願い」
「わ、かりました」
こほんと小さく咳払いしたテオドルの頬がじわりと赤く染まっている。
そんな彼が愛おしくて堪らない。
彼にそっと手を握られると、繋いだ手が一瞬熱くなった。