繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
2.二度目のエンディング
リーヤが差してくれた日傘に入りながら訓練所へと向かう。
途中厨房へと寄り、騎士たちへの差し入れにと軽食が入ったバスケットを受け取った。
私が騎士たちの訓練所へ通うのはほぼ毎日のことなので、私が来る前から準備されている。
「今日のも美味しそうだわ!」
「多めに入っているのでで是非お嬢様もテオドルたちとお召し上がりください」
「ありがとう!」
シェフたちの気遣いにお礼を言いつつ厨房を後にすると、そこには長身で黒髪の青年が立っている。瞳は淡い赤色だ。
どちらも太陽の下では少し色が透けるように薄まり、髪は焦げ茶に、そして瞳はまるで私の髪に似た色に見えるその人物を見て私の頬が緩む。
「テオドル!」
「おはようございます、ソフィ様」
にこりと笑顔を向けられるだけでつい胸が高鳴ってしまうが仕方ない。
だって大好きな彼が迎えにきてくれたのだから。
「バスケットをお持ちします」
「いつもありがとう」
「いいえ、こちらこそありがとうございます」
もちろんこのやりとりもほぼ毎日のことなのだが、それでも嬉しいものは嬉しい。
途中厨房へと寄り、騎士たちへの差し入れにと軽食が入ったバスケットを受け取った。
私が騎士たちの訓練所へ通うのはほぼ毎日のことなので、私が来る前から準備されている。
「今日のも美味しそうだわ!」
「多めに入っているのでで是非お嬢様もテオドルたちとお召し上がりください」
「ありがとう!」
シェフたちの気遣いにお礼を言いつつ厨房を後にすると、そこには長身で黒髪の青年が立っている。瞳は淡い赤色だ。
どちらも太陽の下では少し色が透けるように薄まり、髪は焦げ茶に、そして瞳はまるで私の髪に似た色に見えるその人物を見て私の頬が緩む。
「テオドル!」
「おはようございます、ソフィ様」
にこりと笑顔を向けられるだけでつい胸が高鳴ってしまうが仕方ない。
だって大好きな彼が迎えにきてくれたのだから。
「バスケットをお持ちします」
「いつもありがとう」
「いいえ、こちらこそありがとうございます」
もちろんこのやりとりもほぼ毎日のことなのだが、それでも嬉しいものは嬉しい。