繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
「テオドルに止められたからやめておいたよ」
あはは、と笑いながら言われた内容に呆然とする。
テオドルが、止めた?
「この万能薬の販売元が社交界でもあまりいい噂を聞かないロニー・テレーゼ子爵だったんです」
(あいつかい)
上がった名前にますます不信感を覚える。
こんなの、テオドルじゃなくても止める。誰でも止める。
そして止めてくれたテオドル、本当にありがとう。
「そんなものに頼るより、しっかり栄養のあるものを食べて適度に運動しちゃんとした睡眠を取るほうが健康にいいと言われたよ」
「物凄く全うな意見です、お父様」
だが、ここで本当にテレーゼ子爵の名前が上がったのだからあの夢もやはりただの夢では無さそうだ。
(もちろんまだ油断は出来ないけど、この投資話が潰れたのならひとまずは安心していいのかも)
そこまで考えホッと息を吐く。
どうやら自分で思っていたよりも緊張していたらしい。
「ソフィ様? お顔色が優れないようですが」
そんな私の表情に気付いたテオドルが、すかさず心配そうな視線を向ける。
だが彼の立ち位置は父の後ろのまま。
あはは、と笑いながら言われた内容に呆然とする。
テオドルが、止めた?
「この万能薬の販売元が社交界でもあまりいい噂を聞かないロニー・テレーゼ子爵だったんです」
(あいつかい)
上がった名前にますます不信感を覚える。
こんなの、テオドルじゃなくても止める。誰でも止める。
そして止めてくれたテオドル、本当にありがとう。
「そんなものに頼るより、しっかり栄養のあるものを食べて適度に運動しちゃんとした睡眠を取るほうが健康にいいと言われたよ」
「物凄く全うな意見です、お父様」
だが、ここで本当にテレーゼ子爵の名前が上がったのだからあの夢もやはりただの夢では無さそうだ。
(もちろんまだ油断は出来ないけど、この投資話が潰れたのならひとまずは安心していいのかも)
そこまで考えホッと息を吐く。
どうやら自分で思っていたよりも緊張していたらしい。
「ソフィ様? お顔色が優れないようですが」
そんな私の表情に気付いたテオドルが、すかさず心配そうな視線を向ける。
だが彼の立ち位置は父の後ろのまま。