繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
先生を見送ったあと、そうテオドルを誘う。絶対断られると思ったのに案外あっさりと頷いてくれたことに驚きつつも私の胸が高鳴った。
「今日はね、魔力量の勉強をしたのよ」
「さようでございましたか」
「なんでも保有する魔力と使える魔力ってのは一致していなくて、でも繰り返し何度も使えば使える魔力は増えるみたいなの」
学んだばかりのことを自慢気に話す。
こんな話をされてもテオドルからしたらどうでもいいことかもしれないが、それでも彼とふたりで歩いているという高揚感から私の口は止まらない。
「テオドルは魔力量多かったわよね。もしかしたらとんでもない魔法が使えるようになるかもしれないわよ?」
「とんでもない、とは?」
「奇跡の力よ! そうね、例えば……人を生き返らせるとか?」
その発言は完全に思いつきだった。
ただよくある定番の絵本の一幕。お姫様を生き返らせるのは王子様の口付けだと決まっている、というその程度の発想。
だが、私のそんな幼稚な発言を聞いたテオドルが、その赤い瞳を見開いたのを見てぽかんとする。
「テオドル? どうしたの?」
「あ、いえ、その……」
「今日はね、魔力量の勉強をしたのよ」
「さようでございましたか」
「なんでも保有する魔力と使える魔力ってのは一致していなくて、でも繰り返し何度も使えば使える魔力は増えるみたいなの」
学んだばかりのことを自慢気に話す。
こんな話をされてもテオドルからしたらどうでもいいことかもしれないが、それでも彼とふたりで歩いているという高揚感から私の口は止まらない。
「テオドルは魔力量多かったわよね。もしかしたらとんでもない魔法が使えるようになるかもしれないわよ?」
「とんでもない、とは?」
「奇跡の力よ! そうね、例えば……人を生き返らせるとか?」
その発言は完全に思いつきだった。
ただよくある定番の絵本の一幕。お姫様を生き返らせるのは王子様の口付けだと決まっている、というその程度の発想。
だが、私のそんな幼稚な発言を聞いたテオドルが、その赤い瞳を見開いたのを見てぽかんとする。
「テオドル? どうしたの?」
「あ、いえ、その……」