繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
1.交錯する違和感
「いっ、やあぁぁあ!」
ガバッと飛び起きると全身がぐっしょりするくらい汗をかいている。
「え、え?」
バクバクと激しく跳ねる鼓動に動揺しつつ自身の胸へと手を当てるが、その手に血がつくことはなかった。
「夢? って、どんな、夢?」
なんだろう。ものすごく嫌な夢を見た気がするのに思い出せない。
断片的に思い出すのは、それが私の二十歳の誕生日だったことと、幸せな一日が一瞬で壊れたということ。
私の中を占める感情は全て絶望と衝動。それが何に対してなのか思い出せないが、執着と呼んでいい部類の感情な気がして思わず眉を顰める。
何かとても大事なことを忘れている気がするのに嫌な夢だったとしかわからず、だが夢というのはそんなものかと思った時だった。
「ソフィお嬢様、どうかされましたか!?」
「あ、リーヤ」
私の部屋へノックもせず飛び込んで来たのは専属侍女のリーヤだった。
四歳年上の彼女は、普段こんなミスをするようなタイプではなく、それだけ私を心配してくれたのだと思い小さく笑ってしまう。
「夢見が悪かったの。汗かいちゃったんだけど、着替えを手伝って貰える?」
ガバッと飛び起きると全身がぐっしょりするくらい汗をかいている。
「え、え?」
バクバクと激しく跳ねる鼓動に動揺しつつ自身の胸へと手を当てるが、その手に血がつくことはなかった。
「夢? って、どんな、夢?」
なんだろう。ものすごく嫌な夢を見た気がするのに思い出せない。
断片的に思い出すのは、それが私の二十歳の誕生日だったことと、幸せな一日が一瞬で壊れたということ。
私の中を占める感情は全て絶望と衝動。それが何に対してなのか思い出せないが、執着と呼んでいい部類の感情な気がして思わず眉を顰める。
何かとても大事なことを忘れている気がするのに嫌な夢だったとしかわからず、だが夢というのはそんなものかと思った時だった。
「ソフィお嬢様、どうかされましたか!?」
「あ、リーヤ」
私の部屋へノックもせず飛び込んで来たのは専属侍女のリーヤだった。
四歳年上の彼女は、普段こんなミスをするようなタイプではなく、それだけ私を心配してくれたのだと思い小さく笑ってしまう。
「夢見が悪かったの。汗かいちゃったんだけど、着替えを手伝って貰える?」