繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
9.思い出す過去
まるで子供を相手にするようにジャムを挟んだクッキーを差し出され、そのまま食べる。
口に広がる甘酸っぱさとクッキー生地のほんのりした甘さが絶妙で私から笑みが溢れた。
「美味しいか?」
「うん、美味しい!」
この場面だけを見た周りは私たちのことをどう感じるのだろう。
仲のいい兄妹? それとも恋人同士に見えたりもするのだろうか。
庭園の散歩を終えた私たちは、ガラスの温室に設置された小さなテーブルで約束のティータイムを始めた。
温室の外には東屋があり、また東屋の近くにも広場があるのでもっと広々としたテーブルを囲むことだって出来たのだが、私がここがいいと駄々を捏ねたので温室内でのティータイムである。
ちなみに温室内がいいと言った理由は、単純にこの小さなテーブルが良かったからだ。
(だってこのテーブルなら、より近くでテオドルを眺められるんだもの)
さっきはあーんもしてくれた。
甘やかされている気もするが、こうやって堂々と甘やかされるというのは悪くない。
それに騎士服のテオドルも燕尾服のテオドルも良かったが、この貴族令息スタイルも凄くいい。
口に広がる甘酸っぱさとクッキー生地のほんのりした甘さが絶妙で私から笑みが溢れた。
「美味しいか?」
「うん、美味しい!」
この場面だけを見た周りは私たちのことをどう感じるのだろう。
仲のいい兄妹? それとも恋人同士に見えたりもするのだろうか。
庭園の散歩を終えた私たちは、ガラスの温室に設置された小さなテーブルで約束のティータイムを始めた。
温室の外には東屋があり、また東屋の近くにも広場があるのでもっと広々としたテーブルを囲むことだって出来たのだが、私がここがいいと駄々を捏ねたので温室内でのティータイムである。
ちなみに温室内がいいと言った理由は、単純にこの小さなテーブルが良かったからだ。
(だってこのテーブルなら、より近くでテオドルを眺められるんだもの)
さっきはあーんもしてくれた。
甘やかされている気もするが、こうやって堂々と甘やかされるというのは悪くない。
それに騎士服のテオドルも燕尾服のテオドルも良かったが、この貴族令息スタイルも凄くいい。