繰り返し何度も私を殺すその人が何度死に戻っても好きな件
一瞬何かが頭を過るが、それが何なのかわからない。
怪訝な顔をしていると、リーヤが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめんなさい、ちょっとうとうとしちゃったみたい。そうよね、後でテオドルの訓練姿見に行かなくちゃね!」
「はい。最早日課ですものね」
私が明るく返事をすると、ほっとした表情になったリーヤがにこりと笑って頷いてくれる。
(そうよ、日課だったわ)
何で一瞬忘れていたのかわからないが、私は大好きな騎士のテオドルが訓練に励んでいるのを見つめるのが好きだったのだ。
「楽しみね」
訓練に励む彼はとっても格好いいのだ。
剣を握り豆だらけになった彼のゴツゴツした指にいつか触れたいけれど、見ているだけで我慢している。
だって私がまた触れたら、彼が――
(彼が、何?)
まだ寝惚けているらしく、どうしてか思考がまとまらない。
「んー、お風呂上がったらもう少し寝るわ」
「かしこまりました、ソフィ様」
きっと次に目覚めたらもっと頭がハッキリするだろうと、漠然とそんなことを考えながら私はお風呂からあがったのだった。
◇◇◇
怪訝な顔をしていると、リーヤが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめんなさい、ちょっとうとうとしちゃったみたい。そうよね、後でテオドルの訓練姿見に行かなくちゃね!」
「はい。最早日課ですものね」
私が明るく返事をすると、ほっとした表情になったリーヤがにこりと笑って頷いてくれる。
(そうよ、日課だったわ)
何で一瞬忘れていたのかわからないが、私は大好きな騎士のテオドルが訓練に励んでいるのを見つめるのが好きだったのだ。
「楽しみね」
訓練に励む彼はとっても格好いいのだ。
剣を握り豆だらけになった彼のゴツゴツした指にいつか触れたいけれど、見ているだけで我慢している。
だって私がまた触れたら、彼が――
(彼が、何?)
まだ寝惚けているらしく、どうしてか思考がまとまらない。
「んー、お風呂上がったらもう少し寝るわ」
「かしこまりました、ソフィ様」
きっと次に目覚めたらもっと頭がハッキリするだろうと、漠然とそんなことを考えながら私はお風呂からあがったのだった。
◇◇◇