幾度ものキャトルセゾンを見送って【新作】
衝撃
夏川さんと過ごす日々が幸せなのは、今も変わらない。
しかし、あれこれ考えるようになってからは、悩んだり落ち込んだりすることも増えた。
「オリエちゃん、あんまり調子よくない?」
そう尋ねられた時は、本当にどうしようかと思った。
せめて、一緒に居る時は、余計なことを考えたくなかったのに、ふとした瞬間に、申し訳ないことをしてしまったとか、本当にこれでよかったのかと考えてしまう。
何もしてあげられないだけでなく、ますます気を遣わせてしまうなんて…。
そんなある日、全く想定外の人から電話があった。
「加賀美オリエさんですか?三重県警の山口と申しますが」
いきなり、三重県警の山口と言われても、何のことだかサッパリ判らない。
気味が悪いので、防犯用の通話拒否ボタンを押した。
主に高齢者を対象にした、特殊詐欺対策の防犯機能なのだが、それでもまだ、しつこく電話が鳴る。
しかし、あれこれ考えるようになってからは、悩んだり落ち込んだりすることも増えた。
「オリエちゃん、あんまり調子よくない?」
そう尋ねられた時は、本当にどうしようかと思った。
せめて、一緒に居る時は、余計なことを考えたくなかったのに、ふとした瞬間に、申し訳ないことをしてしまったとか、本当にこれでよかったのかと考えてしまう。
何もしてあげられないだけでなく、ますます気を遣わせてしまうなんて…。
そんなある日、全く想定外の人から電話があった。
「加賀美オリエさんですか?三重県警の山口と申しますが」
いきなり、三重県警の山口と言われても、何のことだかサッパリ判らない。
気味が悪いので、防犯用の通話拒否ボタンを押した。
主に高齢者を対象にした、特殊詐欺対策の防犯機能なのだが、それでもまだ、しつこく電話が鳴る。