幾度ものキャトルセゾンを見送って【新作】
何度、通話拒否ボタンを押してもかかってくるのだ。
あまりにしつこいので、110番通報すると、宮城県警からは、三重県警に確認して折り返すと言われ、しばらく待っていた。
すると、宮城県警曰く、本当に三重県警の山口という警官が私に話があるから、今度かかってきたら応対してくれとのこと。
そしてまた着信。
「三重県警が私に何の用ですか…?」
「ああ、やっと繋がった。高橋さつきさんは、そちらにいらっしゃいますか?」
「は…?」
高橋さつきとは姉のことだが、意味がわからない。
「居るわけないでしょう。姉のほうから私に連絡してくること自体、殆どゼロですし」
そう言ったあとで、いつだったか、一度だけ姉からよくわからない電話があったことを思い出した。
「あなたのお姉さん、行方不明なんですよ。だから、宮城県警の者をそちらに向かわせますね」
あまりにしつこいので、110番通報すると、宮城県警からは、三重県警に確認して折り返すと言われ、しばらく待っていた。
すると、宮城県警曰く、本当に三重県警の山口という警官が私に話があるから、今度かかってきたら応対してくれとのこと。
そしてまた着信。
「三重県警が私に何の用ですか…?」
「ああ、やっと繋がった。高橋さつきさんは、そちらにいらっしゃいますか?」
「は…?」
高橋さつきとは姉のことだが、意味がわからない。
「居るわけないでしょう。姉のほうから私に連絡してくること自体、殆どゼロですし」
そう言ったあとで、いつだったか、一度だけ姉からよくわからない電話があったことを思い出した。
「あなたのお姉さん、行方不明なんですよ。だから、宮城県警の者をそちらに向かわせますね」