幾度ものキャトルセゾンを見送って【新作】
「あーお腹いっぱい!ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
お腹がはち切れるほど、ずっとカルビと白いご飯ばかり食べていた私。
かなりの偏食で、いちばん好きなものだけを食べ続ける癖がある。
大抵の人は、そんな私を見て引いてしまう。
自分ではよくわからないが、私には他にも変わった言動が多いらしい。
そんな言動に引かないでいてくれる人というと、この街に引っ越してきてから出来たごく僅かな友達と、夏川さんだけだ。
駐車場までの道を、私はまた夏川さんのシャツの袖をつまんで歩く。
さっきの、隣のテーブルの子たちの会話は、夏川さんにも聞こえていただろうか?
夏川さんと付き合い始め、早くも7年。
18の少女だった私も、今では、あの頃の夏川さんと同じ25になり、夏川さんは32だ。
「どういたしまして」
お腹がはち切れるほど、ずっとカルビと白いご飯ばかり食べていた私。
かなりの偏食で、いちばん好きなものだけを食べ続ける癖がある。
大抵の人は、そんな私を見て引いてしまう。
自分ではよくわからないが、私には他にも変わった言動が多いらしい。
そんな言動に引かないでいてくれる人というと、この街に引っ越してきてから出来たごく僅かな友達と、夏川さんだけだ。
駐車場までの道を、私はまた夏川さんのシャツの袖をつまんで歩く。
さっきの、隣のテーブルの子たちの会話は、夏川さんにも聞こえていただろうか?
夏川さんと付き合い始め、早くも7年。
18の少女だった私も、今では、あの頃の夏川さんと同じ25になり、夏川さんは32だ。