守ってなんて頼んでいません! 〜学園の治安は、特待生の平和にかかっている!?〜
学園のSP集団
「……はい?」
ハンカチを差し出され、不思議に思い手から腕、胸、顔を認識すると、見知らぬイケメンが立っていた。
「お転婆なお嬢さんだ。いくらお昼休みとはいえ、こんなところで水遊びをするなんて」
ハッハッハ、と爽やかに笑うが、どこをどう見たら遊んでるように見えるのだろう。
からかわれてる?
いや、こんな人を相手にしている暇はない。
私は彼からハンカチを受け取ることなく、生活費探しに戻った。
「お嬢さん?」
「すみません。私、今探し物をしているので」
「探し物って?」
しつこく食い下がってくる男。
彼も、この桜宮学園の生徒。
同じ制服を来ているから、中等部に通っている生徒ということは分かった。