【完結】亡国王女の占い師は、情熱の地で若き覇王に甘く優しく溺愛される
不思議な男
遠くからの光しか届かない、薄暗い河原。
そこに響いた声は、まるで花火のように盛大で迫力があった。
「なんだぁ貴様!?」
「あっはっは! こんな大騒ぎしてりゃあ、気になってしまうのが人情だろう? 楽しそうに盛り上がっているなぁと思ったんだ」
突然に現れた男。
2メートルはあるのでは、と思えるような長身だ。
この地域では一般的な男子はターバンを巻き、股上が深いダボっとしたズボンを履いている。
彼もそうなのだが、少しはだけた胸元の筋肉は逞しく、脚が長いのが見てすぐにわかる。
「しかも、女性一人に対して荒くれ者達が大騒ぎしているなんて……見過ごせないだろう?」
ターバンを巻き、結ばれた紅色の長髪がしなやかに揺れた。
褐色の肌は艶があり、健康的だ。
瞳は精悍にキラキラと輝き、笑顔の歯がまた白く、薄暗いなかなのにまるで彼にスポットライトが当たっているかのような存在感。
突然に現れた、豪快な美青年。
マキラも荒くれ者も、一瞬凝視してしまった。
そしてハッとなる。
そこに響いた声は、まるで花火のように盛大で迫力があった。
「なんだぁ貴様!?」
「あっはっは! こんな大騒ぎしてりゃあ、気になってしまうのが人情だろう? 楽しそうに盛り上がっているなぁと思ったんだ」
突然に現れた男。
2メートルはあるのでは、と思えるような長身だ。
この地域では一般的な男子はターバンを巻き、股上が深いダボっとしたズボンを履いている。
彼もそうなのだが、少しはだけた胸元の筋肉は逞しく、脚が長いのが見てすぐにわかる。
「しかも、女性一人に対して荒くれ者達が大騒ぎしているなんて……見過ごせないだろう?」
ターバンを巻き、結ばれた紅色の長髪がしなやかに揺れた。
褐色の肌は艶があり、健康的だ。
瞳は精悍にキラキラと輝き、笑顔の歯がまた白く、薄暗いなかなのにまるで彼にスポットライトが当たっているかのような存在感。
突然に現れた、豪快な美青年。
マキラも荒くれ者も、一瞬凝視してしまった。
そしてハッとなる。