俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
「だってお父様が社長なんでしょ、何の苦労もしないで育って来たんじゃないの」

「俺にだって悩みはある」

「とにかく、私は忙しいの、保育園に勤めているから子供たちの相手は体力いるのよ、
休みは休みたいの、ご馳走様でした」

由美子は席を立ってその場をあとにした。

潤一郎は諦めきれず、栗原由美子について調べた。

(この保育園か)

潤一郎は毎日、由美子の帰りを待った。

「由美子先生、またあの若い男性がきてるわよ」

同僚は由美子に嫌味たっぷりに声を掛ける。

それはそうだろう、イケメン年下男性が毎日来るのだから。

由美子が仕事が終わると、潤一郎は食事に誘う。

「由美子さん、ご飯食べに行こう」

由美子は黙ったまま、答えない。

そして最寄りの駅まで無視し続ける。

改札を通ると、潤一郎はそれ以上は追ってこない。

「由美子さん、また明日ね」

(こんなに一生懸命なのに、私はなんて可愛くないんだろう)

由美子は潤一郎を信じることが出来ないで悩んでいた。

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