俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
「あやか、バッグが見つかったって、一緒に警察にいこう」

「はい」

潤一郎とあやかは車で警察に向かった。

「こちらで間違いないでしょうか、残念ながら現金は抜かれていました」

あやかは確認すると、確かにあやかのバッグだが、現金の入った封筒はなかった。

でも幸いなことにスマホとアパートの鍵は入ったままだった。

(よかった、これでアパートに帰れる)

「よかったな、あやか、さあ、マンションへ帰ろう」

「いえ、私はアパートに帰ります」

あやかは足を引きずりながら、警察をあとにした。

「待って、あやか、送っていくから」

潤一郎は仕方なくあやかを、アパートに送ることにした。

車の中では沈黙の時間が流れた。

車があやかのアパートに到着した。

「社長、ありがとうございました」

あやかは、目を合わそうとしなかった。

「あやか、何かあったらすぐに連絡して」

「大丈夫です、明日から出社致します」

あやかはドアの向こうに消えた。

潤一郎はあやかの言葉を思い返していた。

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