俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
「決して他言無用で頼む」

「はい」

あやかは部長から社長の自宅マンションの住所の紙を渡され早速向かった。

社長自宅マンションに到着すると、部長の言葉通りコンシェルジュを訪ねた。

「いいか、社長はコンシェルジュに話を通してあるから、部屋に入らせてもらって、

リビングのテーブルの上の封筒に入っている書類を持ってきてくれ」

との事だった。

「すみません、村藤コーポレーションの八神と申します、社長に頼まれた書類を

取りに参りました、社長から連絡は入っておりますでしょうか」

「はい、お疲れ様です、ご案内致します」

コンシェルジュはあやかを村藤の部屋に案内して、部屋のロックを解錠した。

「終わりましたら、ドアを閉めて頂ければ、自動でロックされます」

「ありがとうございます」

(凄いな、私の住んでるおんぼろアパートとは、比べ物にならないな)

実はあやかは結婚を約束していた恋人がいた。

しかし、借金の連帯保証人になってしまい、騙されて逃げられた辛い過去があった。

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