俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
第七章 後輩天堂の企み
(えっ、社長は婚約者がいるんじゃないか、しかも三年前、あやかさんは村藤コーポレーションで働いていた、恋人同士だったんだ、この時だ、社長が婚約したの、と言うことは
社長はあやかさんを捨てたのか)

天堂は潤一郎に対して怒りが湧いてきた。

潤一郎は三年前、あやかが姿を消した時から、別会社を立ち上げていた。

村藤コーポレーションを倒産させるわけにはいかない。

三年かかって、今現在やっと業績が上がってきた。

潤一郎はあやかとの結婚のために、白鳥不動産との契約を切り、ゆかりとの婚約破棄が

最終目的だ。

天堂たちが帰った頃、潤一郎は寝室を覗いた。

あやかがベッドに寝ていた。

潤一郎はあやかの顔を覗き込むと、押さえていたあやかへの気持ちが溢れた。

「あやか、お前を他の男には渡さない」

潤一郎はあやかの頬に触れた。

するとあやかは目を覚ました。

目の前に潤一郎の顔があって、あやかは驚いた。

そして、あやかはベッドから落ちそうになった。

「あやか、危ない」

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