俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
潤一郎は咄嗟にあやかを引き寄せた。

グッと接近した唇。

潤一郎は指であやかの唇に触れた。

あやかは咄嗟に手で自分の顔を覆った。

潤一郎は我に返って身体を離した。

「ごめん、起こしちゃったな」

あやかは急いでベッドから起き上がった。

「いえ、私の方こそ眠ってしまってすみません、皆さんは?」

「もう、帰ったよ」

「私、片付けないと」

あやかはベッドから立ちあがろうとした。

潤一郎はあやかの肩を抱いて、ベッドに押し倒した。

あやかは潤一郎の身体が密着して、ドキドキが止まらなかった。

「あのう、潤一郎さん?」

「このままで聞いてくれ」

潤一郎は話しはじめた。

「俺はあやかがいなくなったあと、村藤コーポレーションの社員の生活を守るために、

白鳥不動産令嬢白鳥ゆかりと婚約した、白鳥不動産との合併が必要だったからだ、

そして、白鳥ゆかりとの婚姻も条件に入っていた、しかし、三年経って俺と白鳥ゆかりは

全く婚約者としての関係はなかった」

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